トマトは家庭菜園でも人気のある野菜の一つです。
家庭菜園初心者でも育てやすいトマトですが、「雨よけ」をした方がいいと聞いたり、「雨よけ」を設置している菜園を見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?
筆者も最初は何故トマトに雨よけをしているのか分からなかったです。
それに、そもそも雨よけは必要なのか・・・。
雨よけの必要性を理解していなかった筆者は何年か雨よけせずに育てていました。
同じようにトマトに雨よけが必要なのかと疑問に思っている方もいると思います。
そこで、この記事では、
- トマト栽培における雨よけの必要性について、
- 雨よけのメリット・デメリット
- 雨よけの代替方法
- 雨よけをもっと効果的に活用する方法
を詳しく解説します。
ぜひ参考にして、美味しいトマトを作りましょう!
雨よけは必ずしも必要ではないが、雨よけをするメリットはたくさんある
結論から言うと、トマト栽培に雨よけをした方がいいですが、必ず必要というわけではありません。
雨よけをしなくても育てられないわけではないし、収穫もできます。
後述しますが、雨よけに替わる方法もあります。
ただ、筆者の体験から言うと、雨よけは必須ではないですが、雨よけをした方がいいです。
筆者も最初は雨よけのことをよく知らなくて、雨よけや雨よけに替わる方法でトマトを育ててはいませんでした。
それでも実は収穫できました。
ですが、問題が・・・。
実割れが頻繁に起こっていたので、せっかく赤くなっているのに実割れしてしまったトマトが多かったです。
結構な頻度で実割れをするので、何故実割れをするのかを調べるたら、トマトの雨よけの必要性を知りました。
ミニトマトは雨よけをしなくても実割れしにくいともありましたが、筆者のトマトは大玉のトマトだけでなく、ミニトマトも実割れが多かったです。
ですので、今は、トマトは雨よけをして育てています。
雨よけをする必要性・メリット
必ずしも雨よけは必要というわけではありませんが、雨よけをした方が、筆者のようにトマトの実割れを防ぐことができるというメリットがあります。
他にも病原菌から守ったりと、雨よけをすることで多くのメリットがあり、それがトマトに雨よけをする必要性でもあります。
1.実割れの防止
トマトの実割れの主な原因は、急激な水分吸収です。
土壌の乾燥が続いたあとに急な降雨があると、実が内側から一気に肥大し、果皮の成長がついていけずに裂けてしまうんです。
また、雨が実に直接当たることも実割れの原因になります。
雨よけをすることで、実への直接的な雨の当たりも防げ、裂果を防ぐことができます。
完熟前の緑色のトマトは特に裂けやすいため、雨よけ対策が重要です。
雨よけをすることで、見た目も美しいトマトを収穫することができます。
これは雨よけをして育てた筆者のトマトです。
とても綺麗に育ちました。実割れもしてません。
雨よけをせずに育てていた時はよく実割れしていたので、雨よけをするとこんなに違うんだと実感しました。
順調に実割れせずに綺麗なトマトが収穫できています。
雨よけをしてから育てたトマトは綺麗で美味しいです。
2.病害虫の予防
トマトは雨に濡れることで、疫病やうどん粉病などの病害にかかりやすくなります。
雨による泥跳ねも病気になりやくしてしまいます。
雨よけをすることで葉や実が濡れるのを防ぎ、病害を防ぐ効果が期待できます。
特に、梅雨時期のような長雨の場合は、雨よけの効果が顕著です。
雨よけを設置することで、薬剤散布の回数を減らすことができ、より安心安全なトマト栽培を実現できます。
3.糖度の上昇
雨よけをすることで、土中の水分量を調整しやすくなります。
適切な水分管理は、トマトの糖度上昇にもつながります。
ただし、過度な乾燥は逆効果なので注意が必要です。雨よけをすることで、甘くて美味しい自慢のトマトを育てましょう。
雨よけをするデメリット
雨よけをするメリットもありますが、デメリットもあります。
1.風通しの悪化
雨よけをすることで、風通しが悪くなることがあります。
風通しが悪いと、病害虫が発生しやすくなります。
特に、ビニールハウスなど密閉性の高い雨よけの場合は、換気に注意する必要があります。雨よけを設置する場合は、換気口を設けたり、定期的に換気を行ったりして、風通しを確保しましょう。
2.コスト
雨よけを設置するには、ビニールやネットなどの材料が必要です。
また、設置や撤去の手間もかかります。
家庭菜園の場合、コストや労力に見合うかどうかを検討する必要があります。
雨よけの必要性だけでなく、コストや労力も考慮して、無理のない範囲で対策しましょう。
ちなみに筆者が買ったトマトの雨よけは、4,980円(楽天セール時だったのでもう少し安め)でした。
ホームセンターで売られていたのはもう少し安かったです。
この画像は近くのホームセンターで売られていたトマトの雨よけセットです。
3,780円だったかな・・・。
筆者はネットで買ったので、近所のホームセンターで買う方が少しお得でした。
そう簡単に手が出せる値段ではないですよね・・・。
ですが、筆者のトマトは実割れを頻繁に起こしていたので、購入を決意しました。
何年も使うので、元は取れるかなと。
雨よけの代替方法
雨よけを設置するのが難しい場合は、以下の代替方法も試してみましょう。
- マルチング
土表面をマルチング材で覆うことで、土の跳ね返りを防ぎ、病害虫の発生を抑えることができます。
- 軒下栽培
雨が直接当たらない軒下で栽培することで、雨よけの効果が得られます。
プランター栽培なら場所を移動させることができるので、プランターで育てるのもいいと思います。
- 葉かき
葉が密集していると風通しが悪くなり、病害虫が発生しやすくなります。
定期的に葉かきをして、風通しを良くしましょう。
このように雨よけ以外にも、様々な栽培テクニックがあります。
これらの方法を組み合わせて、状況に合わせて対策することで、より効果的に雨からトマトを守ることができます。
雨よけをもっと効果的に活用する方法
ここでは、雨よけをする上でもっと効果的に活用するためのポイントを紹介します。
- 雨よけの種類を選ぶ
雨よけには、様々な種類があります。
それぞれの特徴を理解し、栽培環境に合ったものを選びましょう。
- 透明ビニール: 日光を遮断せず、雨のみを防ぐことができます。
- 遮光ネット: 日光をある程度遮断し、温度調節にも効果があります。
- 農業用シート: 強度が高く、長期間の使用に適しています。
よく売られているのは「トマトの雨よけセット」です。支柱とビニールがセットになっており、組み立てに必要な部品も全て付属しているのでおすすめです。
組み立ても簡単にできますよ!
- 設置時期と撤去時期
雨よけの設置時期は、梅雨入り前がおすすめです。
雨が多い時期を先回りして対策することで、病害虫の発生を抑えることができます。
撤去時期は、秋口の涼しくなる頃です。
雨の心配がなくなったことを確認してから撤去しましょう。
- 風対策
雨よけを設置する場合は、風対策も忘れずに。
強風によって雨よけが飛ばされないように、しっかりと固定しましょう。
また、ハウスのようになっている雨よけの場合は風通しを確保するために、換気口を設けることも重要です。
特に台風の日は雨よけが倒れてしまうので注意しましょう。
補強したり、強風の日はビニールだけでも外しておくことをおすすめします。
- 日光対策
トマトの裂果の原因は雨だけでなく、苗や実への強い直射日光の影響もあると言われています。
梅雨明けからの暑い夏の時期は特に日射が強くなるので、雨よけに遮光ネットも被せてあげるといいいです。
ただ、日光不足になってもトマトは元気に育たないので、適度な物を使うのがおすすめです。
- 防鳥ネットなども一緒に使う
トマトは鳥に狙われやすいです。
雨よけをしておくと、防鳥ネットも張りやすくなるので便利です。
雨よけだけでなく、防鳥対策にもなるので一石二鳥ですね。
筆者の畑は鳥よりも猿対策の方に頭を悩ませています。
ネットは鳥だけでなく猿対策のためにもやっています。
まとめ
雨よけは、必ずしも必要というわけではありませんが、雨よけをした方が良いです。
「雨よけのメリット・必要性」
- 実割れを防ぐ
- 病気を防ぐ
- 糖度が上がる
コストがかかるなどのデメリットもありますが、筆者の体験からは雨よけをした方が、トマトが綺麗に元気に育ちます。
また、雨よけと一緒にマルチシートを敷いたり、強い日射から守る遮光ネットを併用することで、もっと効果が上がります。
鳥に狙われやすいので、雨よけをした方が防鳥ネットを張りやすくもなります。
この記事で紹介した情報を参考に、ご自身の栽培環境に合った雨よけ対策を検討してみてください。
適切な雨よけ対策をすることで、病害虫の発生を抑え、実割れを防ぎ、糖度を高めた美味しいトマトを収穫することができます。
ぜひ、雨よけを上手に活用して、美味しいトマト栽培を実現してください!
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