育てていた大根がいつの間にか花が咲いてしまいました。
春になると葉っぱから茎が伸びて一気に花が咲きます。
冬大根は春になる前に全て収穫してしまった方がいいのですが、そのままにしておくとこのように花が咲いてしまいます。
こうなるともうこの大根は食べられないのか・・・。
大根の葉や花も食べられないのか。
この記事では、花が咲いてしまった大根について詳しくお伝えしていきます。
花が咲いてしまった大根は食べられなくはないが、美味しくはない
茎が伸びて花が咲いた状態のことを「トウ立ち」といいます。
トウが立ってしまうと、筋張って味も落ちてしまいます。
大根の実に詰まった栄養が花の方にいってしまうんです。
食べられなくはないですが、本来のみずみずしさはなく、茹でても硬くて美味しくはないので、食べるのはあまりおすすめしません。
切ってみたら、穴だらけになっているなら、なおのこと食べない方がいいです。
まだ、分厚く皮を剥けばいけそうなぐらいであれば、漬物にしたり、煮物にするなど食べることもできます。
花が咲きかけの大根を煮物にして食べたことがありますが、味が染みないです。硬くて食べにくいですし、美味しくないですね。
ちなみに、大根おろしならいけるかなと挑戦してみたことがありますが、そもそも硬くておろすのも大変で、なんとか大根おろしにしたけど、みずみずしさがなく、パサパサしていて、大根おろしにしても美味しくなかったです。
結論としては、花が咲いてしまった大根は、私の経験上、食べても美味しくはないので、食べない方がいいです。
大根の花は食べられる。おすすめは大根の花のおひたし
大根は白い花を咲かせます。
大根の花はアブラナ科になります。
アブラナ科は菜の花のように黄色の花のイメージがあると思いますが、白い花もあるんですよ。
私も知りませんでした。
アブラナ科の食物は食べれると聞いたことはありませんか?
よくお店で煮物などに黄色の花が添えてあったりすることがあるのですが、あれはアブラナ科の菜の花です。
菜の花の天ぷらとかもたまに料理屋さんで見ることがあります。
お花って食べるイメージがないのですが、菜の花をはじめ、アブラナ科は食べられるんですよ。
なので、大根の花もアブラナ科なので食べられます。
もし、食べるのなら、花が咲ききっていない蕾の時の方がおすすめです。
大根の花を使ったおすすめレシピ
大根の花を使った料理に馴染みのない方も多いと思います。
菜の花や大根の花はそうそうスーパーとかでは売ってないですもんね。
大根の花を使ったおすすめのレシピをご紹介します。
大根の花の天ぷら
〇材料
- 大根の花や茎 適量
- 天ぷら粉 適量
- 冷水 適量
- 油 適量(揚げ用)
〇作り方
1.大根の花や茎は軽く洗い、水気をしっかりと切ります。
※ここでしっかり水気を切らないと、揚げるときに飛び跳ねるのでしっかり水気を切ります。
ペーパータオルなどで拭き取るといいですよ。
2.天ぷら粉と冷水を混ぜて、衣を作ります。
3.油を中温(約170度)に熱します。
4.大根の花を衣にくぐらせ、油でカラッと揚げます。
5.揚がったら、キッチンペーパーで余分な油を取ります。
天ぷらは王道ですね。
さくっと揚げた天ぷらにお好みで天つゆなどでつけて食べると美味しいですよ。
シンプルに塩でも美味しいです。
大根の花や茎はちょっと苦味があるので、私は塩よりも天つゆにつけながら食べる方が好きです。
大根の花のおひたし
〇材料
- 大根の花や茎 適量
- 水 適量
- 塩 少々
- 出汁 1/2カップ(昆布や鰹節から取ったもの)
- 醤油 小さじ1〜2
- みりん 小さじ1
- 塩 適量
〇作り方
- 大根の花は軽く水洗いし、サッと水にさらしてから水気をしっかりと切ります。
- 鍋にたっぷりの水を沸かし、塩を少し加えます(塩ゆで)。大根の花を入れて30秒から1分程度さっと茹で、色が鮮やかになったらすぐに冷水に取り、冷まします。
- 冷ました大根の花の水気をしっかりと絞ります。
- 出汁を鍋に入れ、醤油とみりんで味を調え、さらに塩で微調整してください。この出汁を冷ましておきます。
- 大根の花を出汁に浸し、冷蔵庫で冷やし、味をなじませます。
- 味がなじんだら、器に盛り付け、好みで柚子の皮などの薬味を添えて完成です。
大根の花のお浸しも王道の1つです。
花や茎の独特の苦みがあるのですが、出汁や醤油で味を染み込ませるので、ちょうどいい具合に馴染んでくれます。
私も苦味があるものはあまり好きではないのですが、お浸しは苦味が緩和されるので、お浸しはよく作ります。
苦いのが苦手という方でも美味しく食べられますよ!
大根の葉も柔らかい部分であれば食べられる
実は、大根って食べられない部分がないのでは、と思うくらいどこの部分でも食べられるんです。
花が咲いてしまった実は美味しくないので、その場合は食べない方がいいのですが、大根の花はもちろん、大根の葉も食べることができます。
スーパーで、葉付き大根の葉の部分をすぐ側の段ボールに捨てている人とかを見かけることがあるのですが、あれ勿体ないです。
葉付きで売られること自体があまりないので、馴染みがないと思うのですが、大根の葉だけで一品になります。
もちろん、栄養も満点!
花が咲いてしまう時期の葉は、実を同じように硬くて苦味も増すので、できれば花が咲く前の柔らかいときに食べるのがおすすめです。
大根の葉のレシピについては、こちらの記事に載せてるので、気になる方はこちらの記事もチェックしてみて下さい。
このまま種ができるまで待つのもあり
大根は種からでも簡単に育てることができます。
大根を育てるのが初めての方でも、わざわざ苗を買わなくても種から育てられるので、大根は種から育てましょう。
花が咲いてしまった大根は食べると美味しくはないです。
花を食べるという使い道もありますが、せっかくなら花が咲いてしまった大根をそのまま置いておいて、種ができるまで待ってみましょう。
1つの大根からたくさんの種が取れます。
地面に落ちてしまう前に、葉が枯れる直前くらいに種を取り、次の種を蒔く時期まで保管をしておきましょう。
種を蒔く時期が来たら、種を蒔けば、また大根ができます。
私はあえて大根を抜かずにそのままにして、種ができるまで待っています。
できた種を使って次の大根を作るという方法で大根を作っているので、最近は大根の種を買うことがなくなりました。
種を手に入れるのもお金が掛かります。
しかも最近は種代も値上がりをしてきています。
少しでも節約できるものは節約したいですよね。
花が咲いたなら、種ができるまで待って、その種を使ってしまいましょう。
また美味しい大根がたくさんできるので、花が咲いてしまった・・・と落ち込む必要はないですよ!
私は、取れた種を取っては大根を栽培して、を繰り返してます。
この写真の大根も、前に植えて花を咲かせた大根から取れた種を植えて育てました。
十分立派に育ってます!
もし失敗しても、元手は掛かっていないし、また花が咲いてしまっても、種を取ってまた育てればいいやと気楽な気持ちでやっています。
今まで取れた種で発芽しなかったこともなく、毎年美味しい大根がたくさん作れているので、この方法もとてもおすすめです。
まとめ
花が咲いてしまった大根は、筋張っていて硬いので美味しくないです。
煮物にしても味が染みない、硬い。
大根おろしにしてもパサパサしていて、水気がなく、美味しくない。
試しに食べたことがありますが、美味しくないので、花が咲いてしまった大根は食べない方がいいです。
私は経験上、おすすめしません。
では、捨てるしかないのか、というとまだ使い道はあります。
花が咲いてしまった大根の使い道
大根の花や柔らかい部分の葉っぱを食べる
そのまま置いておいて種ができるのを待ち、種を収穫して、また大根を育てる
私は両方やっています。
大根は種からでも十分の育てることができるので、何本かあえて残して種ができるまで放置しています。
種ができたら種を取り、次に植える時期まで保管をしておいて、また植えて大根を育てています。
ちゃんと立派に育ちますよ!
こうすることで種代も節約できるので、おすすめです。
大根の花や葉っぱにも栄養が豊富なので、料理をして食べるのも美味しいですよ。
私は、料理に使う用と種を使う用で何本か残しながら栽培しています。
花が咲いてしまった・・・と諦めないで!
私がやっているような使い道があるので、やってみて下さいね。
大根の花も美味しいですよ!