ねばねばでトロロにすると美味しい山芋。
私は山芋が大好きなので、畑で山芋(長芋)を栽培しています。
「山芋(長芋)を作っている」と言うと、家庭菜園をしている人からは驚かれるんですけどね・・・。
確かに、近くにあるレンタル家庭菜園でも山芋を作っている人はあまり見かけないです。
山芋って家庭菜園で作れるイメージがないのでしょう。
「作れるんだ!?」と驚かれます。
山芋は家庭菜園でも十分に育てることができます!
ある物を使えば初めてでも簡単に作れます。
この記事では、
- 山芋(長芋)の栽培方法と育て方のコツ
- 収穫した山芋(長芋)の保存方法
- 収穫した山芋(長芋)は種芋に使えるのか
をお伝えしていきます。
山芋(長芋)を上手く作るコツはクレーバーパイプを使って育てること
山芋(長芋)はスーパーでは切った状態で売られていますが、その名の通り、地中深く長く育つ芋です。
上手く育てば、1mくらい伸びます。
山芋は育てること自体はそれほど難しくはないのですが、1番大変なのは、収穫です。
1mくらい地中に向かって深く伸びるので、山芋の周りの土を掘り返し、折れないように収穫しなければなりません。
クレーバーパイプを使わずに育てたことがあるのですが、収穫が重労働でした。
すぐに折れてしまうし、掘り返す作業が体力も力もいるので、1本掘り返すのに半日がかりでした。
大変な山芋(長芋)の収穫。
ですが、このクレーバーパイプという道具を使って育てれば、とても簡単に収穫ができます!
クレーバーパイプを使って育てたときは、収穫の簡単さに感激しました!
クレーバーパイプには、自然薯用や山芋(長芋)用と種類があるので、間違えないように買いましょう。
ネットで購入できます。
私は楽天で購入しました!
長さがある物なので、家まで届けてくれるのはありがたいです。
このクレーバーパイプを使えば、初めてでも簡単に、上手く作れるので、クレーバーパイプ使って下さいね!
クレーバーパイプを使えば楽にできる!山芋(長芋)の栽培方法と育て方のコツ
- 植え付け時期:4月~5月
- 収穫時期:10月~12月
※品質や地域によって異なります。
- 連作障害あり
山芋は里芋と同じくらいの4月頃から植え付け時期になります。
クレーバーパイプの長さが105cmあり、これを何個か横にして植えるので、ある程度長さのあるところで畝を作りましょう。
山芋は連作障害があるので、3~4年は期間を開けて栽培します。
クレーバーパイプを使って育てる場合は、連作障害の心配はありませんよ!
「山芋(長芋)の栽培の流れ」
- 種芋の準備
- クレーバーパイプの準備
- クレーバーパイプを埋める・畝立て
- 植え付け
- 施肥
- 支柱立てと追肥
- 成長過程のお手入れ(除草・追肥・むかごの収穫)
- 収穫
種芋の準備
山芋は種芋から育てます。
ホームセンターなどで購入できます。
できるだけ、傷みの少ない、太めの種芋を選びましょう。
クレーバーパイプの準備
1.クレーバーパイプにツメ(止め具)を取りつける
買った時にセットでついてきます。
2.クレーバーパイプに土を60~70%ほど入れる
クレーバーパイプの先端がスコップのようになっているので、先端で土をすくってパイプの中に入れていきます。
【ポイント】
クレーバーパイプに入れる土は、肥料や有機質が入っていない土を入れます。 |
クレーバーパイプを埋める・畝立て
1.クレーバーパイプを埋めるための溝を掘る
溝の幅は25cm、深さは30~40cmで溝を掘ります。
2.クレーバーパイプを溝に埋めていく
クレーバーパイプを重ねて溝に埋めていきます。
ただし、お皿(受け皿)の部分は重ならないよう、お皿とお皿の間を30cmくらい取り、お皿を上に向けて埋めていきます。
この時、クレーバーパイプを10~15度の角度をつけて、お皿が同じ高さになるようにします。
3.受け皿の上にパイプの中の土と同じ土を盛り、案内棒を立てる
案内棒は何でもいいです。
種芋を植えるときの目印となるので、受け皿の中心に垂直に立てましょう。
4.かまぼこ型の畝を立てる
クレーバーパイプの上に20cmほど土を盛ります。
土を盛ったら、側面を整え、かまぼこの形になるよう畝を立てます。
植え付け
案内棒の脇を5cm程度掘ります。
山芋をクレーバーパイプの中で育てるように誘導したいので、種芋の発芽点を案内棒に合わせます。
種芋は横向きにして植えていきます。
※発芽点とは
芽が出始める部分です。
おしりの方ではない先端が発芽点となります。
案内棒に種芋の発芽点をくっつけて埋めたら、土を被せます。
施肥
定植後すぐに、肥料を施します。
肥料を撒く時は、畝の頂上部から10cm以上離すようにします。
支柱立てと追肥
山芋(長芋)は蔓が伸びるため、支柱立てとネット張りをする必要があります。
芽が出て、蔓が伸び始めた頃に行いましょう。
地べたに這う形でもいいのですが、蔓が地面に触れることで病気になりやすくなります。
支柱立ては2本立てで、倒れにくいようにしておきましょう。
山芋(長芋)の蔓はかなり生い茂ってくるので、重くなります。重さに耐えられるよう、しっかりと支柱を立てておきましょう。
このタイミングで追肥も行います。
最初に撒いた肥料は2か月で切れてしまいます。
畝の肩の部分に肥料を撒いて、追肥を行いましょう。
成長過程のお手入れ(除草・むかごの収穫)
草が生えているようなら除草します。
草が養分を吸収し、虫も引き寄せてしまうので、しっかりと除草をして綺麗にしましょう。
7月~8月頃に、むかごができてくるようになります。
むかごは、山芋(長芋)の赤ちゃんです。
しっかり取らないと、地面に落ちたむかごから芽が生えてきます。
地面に落ちていたむかごから芽が生えてきて、処理をするのに結構大変なのでしっかり取ってしまいましょう。
むかごは食べることができますよ!
むかごについてはこちらの記事に詳しく載っているので、参考にして下さい。
むかごのおすすめレシピも紹介しています。
収穫
10月~11月頃になると葉が枯れ始めます。
蔓と葉が完全に枯れたら収穫のサインです。
土を掘って、クレーバーパイプを取り出します。
取り出したクレーバーパイプの中に、山芋(長芋)が育っているので、パイプの中から取り出します。
この取り出すときがドキドキ・ワクワクですよ
クレーバーパイプの中でまっすぐに伸びなかった山芋もありますが、長く立派に育ってます。
収穫した山芋(長芋)の保存方法
山芋(長芋)を適切に保管することで、長期間山芋を楽しむことができます。
常温で保存する場合は、温度に気を付けて
常温で山芋(長芋)を保管する場合は、まず温度に気を付けましょう。
25度以下が目安です。
25度以上の高温になる場合は、冷蔵室に入れましょう。
- 25度以下の温度で
- 日当たりを避け、風通しのよい場所
- 新聞紙などに包む
切り分けて保存する場合は、冷蔵室で
使用する分だけ切り分けて保存する場合は、切り口にラップをして冷蔵庫で保存します。
切り口をピタッとラップで包むと変色を防ぐことができます。
ただし、この方法では保存期間が短くなるため、できるだけ早く食べてしまいましょう。
収穫した山芋(長芋)は種芋にもできる
収穫した山芋(長芋)は種芋として使用することもできます。
「種芋として使用する山芋の選び方」
- 健康な山芋を選ぶ: 病気や害虫の被害がなく、傷や腐敗のない健康な山芋を選ぶ。
- サイズ: 種芋としては、直径が2cm以上のものが良い。
- あまりに小さすぎると発芽力が弱く、大きな山芋に育たないことがある。
- 形状: できるだけ直線的で太めの山芋を選ぶと、立派に山芋になる。
収穫した山芋を種芋として利用することで、翌年もまた山芋を楽しむことができます。
自家採種により、コストを抑えつつ、さらに山芋栽培の楽しみを深めることができるでしょう。
山芋(長芋)栽培はクレーバーパイプを使えば楽で簡単!
山芋(長芋)を育てるときに1番大変なのは、収穫です。
1度、クレーバーパイプを使わずに育てたことがあるのですが、掘り起こすのが大変でした。
相当な重労働と時間が掛かります。
ですが、クレーバーパイプを使えば、簡単に収穫ができて、とても楽になりました!
山芋(長芋)を育てるなら、クレーバーパイプで育てるのがおすすめです。
クレーバーパイプなしで育てた時の収穫が、本当に大変だったんですよ。結局1日じゃ終わらず・・・。
折れやすいので、芋が折れてしまったり・・・と。
クレーバーパイプを使わなかった時に収穫した山芋 ↓ ↓
バキバキに折れちゃってます・・・。
クレーバーパイプを使って育てた山芋(長芋) ↓ ↓
パイプから取り出すときに折れちゃったり、上手く真っ直ぐに伸びなかったのもあるのですが、綺麗に育ってます。
収穫するのも時間が掛からず、楽でした!
クレーバーパイプを使えば、初めてでも簡単で楽に山芋(長芋)を育てることができるので、ぜひ、使ってみて下さいね!