育てているトマトの実がなり、あとは赤くなれば収穫。
だけど、いつまで待ってもトマトの実が赤くならない・・・。
トマトの実が赤くならなくて、悩んでいる方いませんか?
私も家庭菜園で育てていたトマトの実がいつまで経っても赤くならなくて、困ったことがあります。
トマトの実が赤くならない原因は、栽培環境や管理方法にあるんです。
この記事では、
- トマトの実が赤くならない原因
- トマトの実を赤くする対策
について実際の体験を元にお伝えします。
寒くない?トマトの実が赤くならない原因
トマトの実が赤くならない原因は主に3つあります。
- 気温
- 日光
- 肥料(栄養)
これらのどれかが、あるいは何個かが原因でトマトの実がなっても、なかなか赤くならない原因になっています。
気温の問題
トマトの実が赤くならない原因で、1番多いのが気温です。
気温が低い日が続いていませんか?
トマトは、開花して収穫できる(実が赤くなる)までに1000~1100℃の温度が必要です。
なので、気温が15℃の日が続いていると、トマトの実が赤くなるまで
66日
かかることになります。
トマトは、昼間の気温が25℃前後、夜間の気温が15℃~20℃が理想的な成長温度です。
しかし、30℃以上の高温や、10℃以下の低温では、トマトに含まれるリコピンやカロテンなどの赤くする色素が生成されにくくなります。
1日の気温が低い日が続けば、1000~1100℃までになる日数も伸び、それだけ実が赤くなるのに時間がかかってしまうんです。
私が育てていたトマトが、なかなか実が赤くならなかった時も、夏が終わり、寒くなり始めた時期でした。
日光の不足
トマトは日光を好むので、日当たりの良い場所で育てましょう。
光合成により栄養が供給され、実が赤く熟すためには、十分な日光が必要です。
日光不足では、実が十分に熟成せず、緑色(青い)のまま止まってしまうことがあります。
日当たりの良い場所で育てていても、日光不足になる時はあります。
日光不足が起こる原因は、トマトを育てている場所だけじゃないんです。
葉が生い茂り過ぎて、互いのトマトが邪魔をして日光が当たらない・・・てこともあります。
対策のところに、詳しくどうしたらいいのかを載せておくので、日光不足かも・・・と思ったら、参考にして対策に書いたことをやってみて下さいね。
肥料(栄養バランス)の偏り
トマトが赤くならない原因の一つとして、肥料の与え方が挙げられます。
特に、窒素肥料を過剰に与えると、葉や茎が過剰に成長し、実の成長や色付きが遅れることがあります。
逆に、カリウムやリン酸が不足している場合も、色付きに影響します。
トマトは肥料をたくさん必要とする野菜です。
ですが、肥料の与えすぎもよくないんです。
肥料の上げ方は、なかなか難しいですよね・・・。
トマトの実が赤くならない原因を解消しよう!トマトの実を赤くする対策
ではどうやったら実が赤くならないトマトの実を赤くできるのか。
トマトの実が赤くならない原因を解消すればいいんです!
1つ1つ具体的な対策を紹介していきます。
適切な温度管理
気温の低い日が続いていて、実を熟すまでの温度になるのに日数が掛かってしまうようなら、保温をしてあげましょう。
このままトマトの実が熟す温度になるまで何もせずに待つ、でもいいですが、このまま待っていると枯れてしまう、待てない、でしたら、早く熟すように温かくしてあげることです。
例えば、
プランターでトマトを育てているなら、温かい室内に入れる。
外ならビニールハウスの中に入れる。
ビニールハウスもなく、移植が難しい畑などで育てている場合は、不織布や保温カバーで覆う。
などです。
保温カバーよりも不織布の方がおすすめです。
保温カバーだと日光まで遮断してしまうので、日照不足になるかも。
不織布だと風通りも良いし、日光も通してくれます。
プランター栽培しているミニトマトを不織布で覆いました。
こうするとトマトの温度が上がり、実が赤くなる日数の短縮にもつながります。
プランター栽培しているミニトマトの数が多過ぎて、室内に入れるのが難しかったので、保温しました。
移動させるのが難しい、畑で育てている場合は、こんな感じにトマトの苗や、実だけ不織布などで覆うといいですよ。
日光を確保する
トマトは日当たりの良い場所で育てることが大切です。
庭やベランダで栽培している場合、できるだけ長時間日光が当たる場所に移動することが必要です。
また、葉が茂りすぎて日光が当たりにくくなっている場合は、適度に葉や茎を剪定して風通しを良くすることも効果的です。
バランスの取れた肥料管理
トマトが赤くなるためには、栄養バランスが大切です。
窒素、リン酸、カリウムのバランスを意識し、特に色付きに重要なカリウムが不足しないように注意しましょう。
肥料を与える際は、葉や茎が過剰に育ちすぎていないか確認しながら適切に管理することが必要です。
肥料不足もダメですが、肥料の上げ過ぎも良くないんです。
難しいですが、様子を見ながら追肥して下さいね。
葉や茎の剪定
枝葉が茂りすぎて日当たりや風通しが悪くなると、実の熟成が遅れるため、定期的に葉や茎の剪定を行い、日光が全体に行き渡るようにします。
トマトは茎の間から脇芽が生えてきます。
よくその脇芽を取った方がいい、と言われますが、脇芽を取らないと、その脇芽がまた大きく伸びて、他の葉に日光が当たらなくなってしまい、成長が阻害されてしまうのが、脇芽を取った方がいいと言われる理由の1つです。
脇芽ではなくても、葉が生い茂り過ぎて、他の葉に日光が当たっていないなら、思いきって剪定してしまいましょう。
実がまだ熟していないトマトを収穫したあとに実を赤くする方法
実が赤くなっていない状態でいったん収穫してしまって、その後にトマトの実を赤くする方法もあります。
方法1:収穫して、室内でそのまま追熟させる
栽培中のトマトがどうしても赤くならない場合、収穫してから室内で追熟することができます。
トマトは収穫後も熟成が進むため、温度が20~25℃の場所に置いておくと、数日で自然に赤くなることがあります。
方法2:ビニール袋やリンゴを使った追熟
さらに効果的な方法として、ビニール袋にトマトとリンゴを一緒に入れておくという方法があります。
リンゴから放出されるエチレンガスが、トマトの追熟を促進します。
この方法を使うことで、短期間でトマトが赤くなる可能性が高まります。
実が熟していない青いトマトは食べられるか
まだ実が赤くなっていないトマトって食べてもいいの?
まだ実が赤くなっていないトマトを食べてみようかなと思う方も多いかもしれません。
ですが、おすすめはしません。
まだ熟していない青いトマトは、食べられなくはないですが、固くて美味しくはないです。
それに、微量ですが毒性があり、大量に食べてしまうと食中毒を起こす危険もあります。
もし、まだ実が赤くなっていないトマトを食べる時は、ピクルスや浅漬けにしたり、揚げ物にして食べるのがおすすめです。
これを見れば一発で分かる。トマトの実が赤くならない原因別チェックリスト
最後に、トマトが赤くならない原因を素早く確認できるチェックリストを用意しました。これを参考に、適切な対策を講じてください。
- 温度が適正か(昼間25℃前後、夜間15~20℃。トマトの実が熟すまで1000~1100℃かかる)
- 日光は十分か(日当たりの良いところへ移す)
- 肥料のバランスは適切か(特にカリウムが不足していないか)
- 枝葉が茂り過ぎていないか(適宜、剪定を行う)
これかな、と思うところがあれば、その原因を取り除いてあげましょう。
まとめ
トマトの実が赤くならない原因は、
- 温度(気温が低い日が続いている)
- 日光(日当たりが悪い)
- 栄養バランス(肥料過多、肥料不足)
- 葉っぱが生い茂り過ぎている(日光が当たらない、実まで栄養がいっていない)
などさまざまです。
原因が分かれば、その原因を取り除けばいいだけです。
例えば、日光不足なら、日当たりの良いところへ移動させる。
葉が生い茂り過ぎて、他の葉っぱや実に日光が当たっていないなら、剪定する。
気温が低いなら、不織布や保温カバーで覆う(日光不足にならないように注意)。
こうすることで、トマトの実が赤くなっていきます。
また、実が青いままいったん収穫して、室温で実を熟す方法もあります。
1番早く実が熟す方法は、青い実のトマトとりんごを一緒にビニール袋の中に入れておくことです。
こうすることで、トマトの実が熟し、赤くなっていきます。
私自身もトマトの実が赤くならなくて、ずっと待っていたことがあります。
でも、だんだん寒くなっていくから、茎や枝が枯れていくので、焦ったことがあります。
せっかく実がついたのに、赤くならないまま枯れていくのは悲しいですよね。
この時の原因は、明らかに気温の低い日が続いていたことです。
不織布で覆って保温をしたり、ある程度大きくなった実は青いまま収穫して、室内で熟すのを待ちました。
この記事が参考になれば嬉しいです。