山芋を栽培していたら葉っぱの間に何か芽ができた。
初めての方は最初びっくりするかもしれませんね。
その芽は「むかご」です。
スーパーとかではお目にかかることがないので、私も最初はこれ何!?と驚きました。
この記事では、山芋栽培の時にできる「むかご」について詳しくお伝えしていきます。
- むかごとは何か
- 食べれるのか
- むかごはいつ頃できるもの(収穫できるもの)なのか
- むかごを植えるとどうなるのか
むかごの色々な疑問にお答えしていきます。
むかごは山芋の赤ちゃん
山芋を育てていると蔓が伸びてきて、蔓の葉の付け根にポツンと実のようなものができます。
これが「むかご」です。
山芋は、この「むかご」で子孫を増やします。
つまり、「むかご」は山芋の赤ちゃんです。
なので、「むかご」が地面に落ち、腐らずそのまま生き延びれば芽を出します。
去年山芋を作っていた場所からあちこち芽が出て蔓が伸び始めました。
最初は何だろうと不思議に思っていたのですが、山芋の葉は特長があるので、むかごから芽が出てきたのだと、その時初めて知りました。
思った以上にあちこちから芽が出て蔓が伸びるので、むかごはこまめに取ってしまった方がいいです。
結局、その畝全体に蔓が伸びてきてしまって、その畝は使えませんでした・・・。
むかごは食べることもできる
見た目はあまり食用に向いていなさそうですが、むかごは食べることもできます。
小さいですが、こう見ても栄養満点なんですよ!
「むかごの栄養素」
カリウム・銅・亜鉛・マグネシウム・鉄・ビタミンB1・パントテン酸・葉酸・ビタミンC・ビタミンEなどの栄養成分の他、
消化酵素のアミラーゼ
アルギニン(成長ホルモンの分泌の促進、免疫力を高める)
も含まれています。
むかごのおすすめレシピ
むかごは皮を剥かずに丸ごと食べることができます。
おすすめのレシピは、「むかごご飯」です!
1度作ったら「むかごご飯」の美味しさにハマってしまい、むかごが収穫できるたびに作ってます。
簡単にできるので、とてもおすすめですよ。
「むかごご飯」
〇材料(2人分)
- むかご 100g
- 米 2合
- 水 米を炊くのに必要な量
- 塩 少々(お好みで)
- 酒 少々
- 和風だしの素 少々
〇作り方
1.米はよく洗い、炊飯器の内釜に入れ、通常の水の量を入れる。
2.むかごは水でよく洗い、水気を切っておく。
土が付いていることが多いので、よく洗っておきましょう。
3.水に浸した米の上にむかごを入れ、塩をひとつまみ加える(お好みで調整)。
4.酒と和風だしも少々加える。
和風だしは風味付けです。入れなくても構いません。
5.炊飯器の蓋を閉め、普通に炊飯を開始。
6.炊き上がったら、むかごとご飯を軽く混ぜ合わせたら完成
お好みで刻みのりやごまを散らして食べれも美味しいですよ!
とってもシンプルですが、むかごの素材を生かせる1番のおすすめレシピです。
和風だしは入れなくてもいいのですが、和風だしを少し入れた方が、風味が付くので、私は入れる方が好きですね。
これはお好みです。
むかごの収穫時期は秋
むかごは9月から11月頃に収穫ができますが、旬の時期は10月から11月です。
あまり早くに収穫しても固くて、未成熟なので苦味があります。
指で触るとポロッと落ちるくらいが完熟のサインなので、この時に収穫しましょう。
「保存方法」
むかごはできるだけ早めに食べてしまった方がいいです。
収穫すると乾燥してしわしわになってしまうので、もし収穫してもすぐに食べないのなら、水で湿らせたペーパータオルなどに包んで野菜室に入れて保存しましょう。
むかごを植えると時間は掛かるが山芋になる
むかごは山芋の赤ちゃんだとお伝えしました。
むかごは肉芽であり、種でも実でもないのですが、むかごを植えると山芋になります。
ただし、種芋から育てる場合と違って、むかごから育てると山芋になるまで2年は掛かります。
むかごから山芋まで育てる方法
- むかごを収穫したら春まで保存
- 春になったら育苗ポッドに培養土を入れて1粒ずつ植える
- 蔓が伸びてきたら畑に定植
- 支柱を立てる
- 蔓が枯れたら掘り返し、むかごからできた山芋を収穫し、保存
- むかごからできた山芋を春に種芋として植える
あとは、種芋から山芋を作る場合と同じです。
種芋から山芋へ育てる方法はこちらの記事を参考にして下さい。
ポイントは、
むかごからできた山芋は食べるのではなく、種芋として使う
です。
むかご → 種芋 → 食用の山芋
という順番になります。
なので、2年の期間が必要になります。
むかごから山芋まで育てる場合は、大きめの粒のむかごを使いましょう。
発芽しやすく、種芋になりやすいです。
むかごから伸びてきた蔓からまたむかごの収穫もできます。
むかごは山芋の赤ちゃん。食べることも植えて山芋に育てることもできる
むかごは種でも実でもありません。
ですが、山芋の赤ちゃんなので、山芋はこのむかごから子孫を残すこともできます。
栄養満点なので、食べることもできますし、むかごから山芋へと育てることもできます。
収穫の旬は10月から11月です。
指で触るとポロッと取れるぐらいが成熟のサインです。
むかごを食べるなら、1番のおすすめは「むかごご飯」です。
シンプルで簡単に作れます。
むかごを植えて山芋に育てる場合は、春まで保管が必要です。
乾燥しないように注意しながら、日光の当たらない場所で保管して下さい。
食用の山芋まで育つには2年かかりますが、山芋に育てることもできるので、ぜひやってみて下さい。