5月に枝豆の種を植え、途中まで順調に育っていた枝豆。
芽が出て、6月には写真のようにちゃんと大きくなってきています。
7月には問題なく大きくなりました。
しかし……。
8月に撮影した枝豆です。
株元はちゃんと生長するところまで生長し、もう収穫が終わる頃なので葉も枯れ始めるのは分かるのですが……、撮影する以前の収穫適期に枝豆を収穫しようとした時……。
こういう感じで虫食いだらけ。
おまけに実が膨らんでいない。
試しに何個か実を採取して茹でてみましたが、全然実がない。
完全に栽培を失敗しました。
残念……。
きちんと綺麗に育っていたら、こういう感じになります。
とっても綺麗で実も膨らんでいます。
収穫した当日に茹でて食べるととっても甘みがあって美味しいんですよ!
これは一昨年に収穫した枝豆の写真です。
とっても美味しそうでしょ!
しかし、今年の枝豆は食べれたものじゃありませんでした。
何が原因なのか。
これを検証して来年の枝豆栽培に活かそうと思います。
枝豆栽培のよくある失敗例6つと失敗する理由・原因
枝豆栽培のよくある失敗例6つ
- 発芽しない
- 苗に元気がない・ひょろひょろ
- 枯れてしまった
- 実が固くなった
- 実が膨らんでいない
- 虫食いだらけ
枝豆栽培を失敗する理由・原因
1.発芽しない
理由・原因
- 種蒔きのタイミングが合っていなかった(遅すぎても早過ぎてもダメ!)
- 連作障害が起きている
2.苗に元気がない・ひょろひょろ
理由・原因
- 日当たりが悪い
- 病気になっている
- 害虫被害に遭ってる
3.枯れてしまった
理由・原因
- 肥料のやりすぎ
- 病気になっている
- 害虫被害に遭っている
4.実が固くなった
理由・原因
- 収穫時期が遅かった
5.実が膨らんでいない
理由・原因
- 害虫被害に遭った
6.虫食いだらけ
理由・原因
害虫被害に遭った
「枝豆栽培が失敗しやすい原因」
- 種蒔きの時期
- 日当たり
- 連作障害
- 肥料
- 収穫時期
- 病気
- 害虫被害
この7つが枝豆栽培で失敗するよくある原因です。
順番に詳しく説明していきます。
この7つのことを注意し、きちんと正しく行っていけば枝豆栽培は成功しやすくなります!
種蒔きの時期・日当たり・連作障害
1.種蒔きの時期
・枝豆の種蒔きは4月~5月上旬です。
早過ぎると寒さに負けて発芽しなくなります。
また、遅すぎても熱帯環境や乾燥で受粉が上手くできずに実入りが悪くなってしまいます。
2.日当たり
・枝豆は日光を好むので日当たりの良い場所に種蒔きします。
日照不足になった枝豆の苗は元気がなく、ひょろひょろの細い苗になってしまいます。
3.連作障害
・連作障害が起きる野菜なので、豆科を植えていない畝に植えます。
今回の枝豆栽培は、
種蒔きしたのが5月上旬、
日当たりのいいところに種蒔きしました。
植えた場所は里芋を収穫した後の場所で、枝豆は植えたことがない場所です。
この3点はきちんと守っていたので、苗も問題なく、大きく太く生長しました。
結果的に失敗してしまいましたが、途中まで順調に育ってましたからね!
肥料
4.肥料
他の野菜のようについつい肥料を与えてしまいがちになるのですが、枝豆は根粒菌という栄養素を自ら作り出す野菜のため、肥料はほとんどいりません。
逆に肥料を与えすぎてしまうと、肥料枯れや実入りが悪くなってしまいます。
この根粒菌を活かすためには肥料の与えすぎは枝豆栽培は厳禁です!
野菜を植える前に元肥をすると思いますが、これもほとんど必要ないです。
元肥をせず、花が咲き、実がなりそうな時期、植えてから1ヶ月くらいに少しだけ追肥を行うくらいです。
なんなら、肥料を与えなくても大きくなります。
根粒菌の活動がありますからね!
なので、この根粒菌を活かし、枝豆栽培の後作として地中で育つ大根などの野菜が適しているんですよ!
地中にいるこの根粒菌が根野菜を大きく育ててくれます。
で、今回の枝豆栽培。
肥料はほとんどあげてません。
それでも株元は太く立派に生長してくれました。
収穫時期
5.収穫時期
枝豆は収穫時期を逃してはいけません。
収穫時期は、7月下旬までです。
実が膨らんで5日経つと固くなってしまうので、膨らんできた頃にすぐに収穫してしまうのがいいです。
この方が美味しく味わえます。
そのまま放置してしまうと、実が固くなり、豆も黒くなってしまいます。
収穫したらすぐに茹でてしまう方が、新鮮でより美味しい枝豆を味わえます。
病気・害虫被害
6.病気
枝豆によく発生する病気
病名 | 症状 | 予防法 |
立枯病 | 茎が変色し、根が腐り、最終的に株全体が変色して立ったまま枯れてしまう。 |
カビが原因で発生するので、土壌の水はけを良くする。 感染した枝豆は除去し、他の枝豆を感染させないようにする。 |
うどんこ病 |
葉の表面が白い粉をまぶしたように白くなる。 光合成が阻害され、生育不良になる。葉が枯れてしまう。 |
葉の表面に寄生するカビが原因で発生する病気なので、葉と葉が重ならないよう、風通しを良くする。 枯れた葉は取り除く。 |
べと病 |
葉に黄色の斑点ができる。葉の裏側に白いカビが生える。 そのままにしておくと茶色に変化し、枯死してしまう。 |
水を上げ過ぎない。 葉を濡らさないようにする。 発生した場合は、感染した葉や枯れ葉を場外に除去し、風通しを良くする。 |
斑点細菌病 |
葉に褐色の斑点ができ、やがて葉に穴があく。 葉が穴だらけになり、光合成が阻害され、生育不良になる。 |
種子伝染が主な経路のため、健全な種子を使う。 日当たりと風通しを良くしておく。 |
白絹病 | 茎に白いカビが生える。感染した株は立ち枯れしてしまう。 |
連作を避ける。 植える前に石灰を撒いて酸性土壌を中和し、風通しを良くしておく。 感染した株は取り除く。 |
一例を上げました。
枝豆だけでなく、きゅうりなど他の野菜でも感染することのある病気です。
カビが原因となる病気が多いですね。予防法にもあるように風通しをよくするのがポイントです。
7.害虫被害
次は害虫です。
害虫 | 被害 |
カメムシ | サヤの養分を吸汁し、豆の生長を阻害する。 |
シロイチモジマダラメイガ | 芋虫状の幼虫がサヤに潜り込んで豆を食べる。 |
ダイズサヤムシガ | 芋虫状の幼虫がサヤと葉に入り込んで豆を食べる。 |
コガメムシ | 葉を食べる。 |
ダイズアブラムシ | 葉の表裏に発生し、養分を吸汁する。 |
一例を上げました。
予防としては防虫ネットを張ることです!
害虫予防にはこれに限ります。
ファスナー付きが手入れや収穫する時に便利です。
また、枝豆の近くにミントを置くのも害虫忌避効果があります。
ミントの香りをカメムシが嫌がり、近寄ってくるカメムシが少なくなります。
ただし、ミントは地植えはおススメしません。
繁殖力が強く、地上で枯れても翌年にはまた生えてくる程の生命力もあり、地植えをしてしまうとその辺り一帯がミントに埋め尽くされてしまうという事態になりかねません、
カメムシ避けとしてミントを育てるなら鉢やプランターがおススメです。
私が枝豆栽培を失敗した理由
枝豆栽培によくある失敗原因をあげてきました。
今回失敗した原因を考えてみると、葉っぱや茎は7月までは元気で病気になった様子もなかったことから、害虫被害ですね。
サヤが何かに食べられたような跡があります。
それに、豆もほとんど膨らまず育っていなかったことから、豆を吸汁、食害するカメムシ、シロイチモジマダラメイガ、ダイズサヤムシガ、かと思われます。
1番可能性があるのはカメムシかな。
何故かというと、収穫してみた豆からのカメムシ臭が凄かったんです。
カメムシに豆を吸汁され、生長を阻害されてしまったんですね……。
そして、カメムシの被害に遭ってしまった原因。
7月頃、梅雨が明けたにも関わらず天候が悪かったため、虫除け用の不織布や防虫ネットを掛けていなかったんです。
上手く収穫できた時の枝豆は虫除け対策として、不織布を掛けていたんです。
やっぱり、害虫対策として防虫ネットは効果あるんですよ!
枝豆栽培を失敗しないためには、防虫ネットや不織布の使用が有効
枝豆はよくある失敗の原因の7つ
- 種蒔きの時期が早過ぎる・遅すぎる
- 日当たりが悪い
- 連作障害が起きている
- 肥料のやり過ぎ
- 収穫時期が遅い
- 病気になった
- 害虫被害にあった
1~5はきちんと守っていれば、失敗することなく元気な枝豆が育ちます。
気を付けなければならないのは、6と7。
病気と害虫被害です。
病気は、水捌けを良くしたり、水を上げ過ぎないようにしたりと気を付ければこちらもある程度防げます。
万一病気になってしまった場合は、その苗や葉っぱは取り除きましょう。
他の元気な苗に病気を移ってしまうのを防ぐことを最優先にします。
あと、害虫被害は自然界のことなので虫がきてしまうのはある程度仕方がありません。
農薬を散布すれば、ある程度被害は食い止められますが、せっかく自分で作るなら無農薬が良いですよね。
農薬を使わなくても被害を食い止めらる方法があります。
今回、私が失敗したのも、この方法を使わなかったのも原因です。
その前はちゃんと対策を行っていたので、綺麗な実ができました。
とても美味しかったですよ!
やはり、きちんと対策を行うことも大切ですね!
「害虫被害を防ぐためにやるべき対策」
1.防虫ネットや不織布をかけて枝豆をガード
2.虫除けになるミントを近くに置く
しっかり対策を取って、美味しい枝豆を育てましょう!
きちんと対策を立てて、守るべきところ(連作を避ける・日当たりの良いところに種を蒔くなど)は守り、手順通りにやれば枝豆は初心者でも作りやすい野菜です。
今回の私の失敗があなたのお役に立てますように。